CHANEL or DIORの女性像

そろそろとびきりのいいジャケットを
一枚手に入れたい...!と思いたった4年前。


その時にまず思い浮んだのは
CHANELのツイードジャケットと
Diorのバージャケット。

どちらもメゾンを代表する
エターナルで象徴的なアイテム。

それまではどちらのジャケットも
「完成された不朽の名作ジャケット」
という漠然としたイメージだったのが
いざ購入しようとなると真面目に考えるように。....途端に選べない。。


CHANELとDior
どちらを着ると自分がしっくりくるのだろう。
そう考え出して購入するまで
数ヶ月かかったことを覚えています。


働く女性を愛し、解放し、
モードと動きやすさを両立させたCHANEL。

そしてその代表となるアイテムは
やはりシャネルスーツ。ツイードジャケット。
最初に考案されたのは1923年のことのよう。

それから時を経て
4つのポケット、高い位置についた肩から腕へかけてのシルエット、ノーカラーetc…..
これぞシャネルジャケット!
という今のスタイルで再発表されたのが1954年のこと。(当時シャネルは70歳...!)

働いていて自立と自由を得ている女性を
よりイキイキと輝かせることを
思い描いたのがシャネル。


対するDiorのバージャケットは1947年に誕生。

第2次世界終戦後、
当時の女性たちが戦後の我慢の反動で渇望した
贅沢でエレガントなファッション。

それを体現したニュールック。
そこで誕生したバージャケット。
こちらもブランドの象徴的なアイテム。

キュッとしたウエスト、ゆるやかなショルダー、優雅に広がるペプラムの裾、大きく開いた首元。持って生まれた曲線を上品に際立たせ、
女性である喜びを自分の服を着ることによって花開かせてほしいと思い描いたディオール。


シャネルが
女性の自立と自由の象徴とすると
ディオールは
女性が本来もつ優雅さと曲線への賛美。

ということになるのかな。


同じジャケットを選ぶにしても
ブランドが違えば根本の思想が全く違う。


当時のわたしが選んだのはDior。
そして、
今も変わらず自分の気持ちにマッチしている。




いつかCHANELのコンセプトに自分が重なり、
手に入れたくなる時がくるかもしれない。
その時を密かな楽しみにしています。


象徴的なアイテムを購入するとき
選択肢で迷ったら
ブランドの歴史や背景
コンセプトを調べてみて
自分はどちらの考えに共鳴、共感するかと
考えると答えが出やすい。
 

わたしは持ち物、着る物ひとつにも
何かしらの意味を求めてしまうので...
買い物に行っても中々選べないのですが😅


その分、色々なブランドやアイテムの歴史や背景ばかりでなく同時に自分自身のことも
知ることにもなるので買い物の楽しみが
物を手に入れることにあるのか
色々と学んだり自分を知ることにあるのか、
自分でもどちらかわからなくなっています。笑


ジャケットってものすごく便利ですね。
スカートにもパンツにも
ヒールにもスニーカーにも合わせられる。
ドレスにはストール代わりに肩掛け。
ストールよりかっこよくオシャレになる。


4年前にネイビーのバージャケット
2年前にグレーのダブルボタンのバージャケット
今年も一枚欲しかったけど
レオパード柄だったので一旦見送り。
来年はどうかな。
ザクッとしたウールっぽいブラックが出てほしい...!!

象徴的なアイテムの楽しいところは
当初のシルエットのおもかげを
保ったまま、素材や装飾を変えて
歴代のデザイナーによって再解釈、
進化していく歴史を見届けられること。

数年に一枚ずつでいいから大切に集めていきたい。

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