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Showing posts from June, 2019

つみびと

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最近読んだ小説 山田詠美さんの新刊 「つみびと」 題材になったのは2010年に起きた 大阪二児置き去り事件 問題提起 「本当のつみびとって、、?」 何が罪で誰が悪なのか そして誰が本当の被害者なのか 実際に事件を起こしたのは母親、、 だけど 本当のつみびとは誰?母親だけ? 物語は 時代を逆戻りしたり 今現在に立ったり その後に進んだりして 被告である母親  そしてその母を育てた祖母 そして 幼いこども 三人それぞれの目線で代わる代わる語られるような小説形式 たったひとつの事件にいたるまでの 三世代までさかのぼる家族や その周辺の人々の物語 事件を起こしてしまった母親が なぜそうなってしまったのか  そしてそのまた母親がどんな生い立ちで どんな環境にいたのか 無力な子供たちが感じる絶望の深さ 虐げられて育ち 心が壊れたあとに残る歪み この事件当時  被告の女性が自分と年齢が近いこともあり 相当なショックを受けたことを覚えています 関連ニュースも 直視することが出来ず  避けていた自分がいました だけど ずっと心の何処かにひっかかっていて 幼児虐待のニュースなどを目にするたびに 胸に重いものが垂れ込めるように 思い出すことのある事件でした その事件を題材にした小説を 自分の好きな作家である山田詠美さんが 日経新聞で連載を始めたことを知り とても驚きました 山田詠美さんが幼児虐待をテーマにした小説!? なんで!? 彼女の小説は色々あるけれど 言うならば  わたしのアイキャンディ  洗練と甘さが同居した 目に甘く苦く やみつきにさせるもの 小説に出てくる 女性たちの野生的な伸びやかさと 美しさに憧れていた10代 いつだって大人の女性とはこうだ と 無作法の美学といえるような 振る舞いをもって 多感な時期のわたしを大いに魅了してくれた 小説の中のスノッブでエレガントな先輩たち お洒落な会話

Personal training

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今月から Personal trainingをスタート! 目的は体力UPとスタイルキープの為 年々パワーを増す男子育児についていける力と この先も綺麗に洋服を着られる体を保つ 土台を30代でしっかり作っておきたいところ これまで自分に合い 気持ちのいい ヨガやスイミングなど ゆるやかな有酸素運動ばかり実践していましたが やはり 30代のこの辺りで 筋肉をきちんとつけて  自然のコルセットを身につけたいな と思います 色々と探し 選んだジムは ご近所のプライベートジム 体験レッスンをお願いした時 家から近く 場所の空気がとてもよかったのと トレーナーさんの経験や知識の深さ にプロフェッショナルぶりを感じ (極めている人が好き) 指導の感じも落ち着いたトーンで 心地よく こちらの細かな要望に対し 誠実で丁寧に考えてくださったので こちらにお願いしよう!と すぐに入会してから早3週間経過しました 今のところ週2のトレーニングを頑張っています 初日はあまりのハードさに 足が抜けたような感じになり腕も震え トレーニング後のドリンクは 片手で持つのが不安なほどで 両手でお茶を啜るように飲みました笑 次の日は経験したことのない 筋肉痛に襲われ、、 今まで筋肉痛に対し 痛気持ちよく感じていたので トレーニング後 「明日の筋肉痛楽しみですー!」 なんて余裕の発言でジムを後にしましたが 甘かった、、! 今までの レベルとはわけが違った、、 もう筋肉痛楽しみー! なんて言えないほどの辛さ! 翌日は追い討ちをかけるように 息子の親子遠足があり 母に課せられたミッションは 綺麗な落ち葉集め え、、これ拷問 ! アイタタタタタ! うまくしゃがめず すごい顔になる それに耐え 頑張ってしゃがんだら それはそれで今度は立ち上がれず 動きがギクシャクして 思い通りにいかず 落ち葉も集まらない 使いものにならない母  あーあ 最初はそんな感じでしたが トレーニング回数を重ねるごとに 

Hôtel de Crillon

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先日 用事があり 一泊で(!)パリへ 滞在ホテルはリニューアル後 楽しみにしていた Hôtel de Crillon  パリのホテルのリニューアルは 毎回 関心ごとのひとつ あぁ 上手だな と いつも 刺激を受けると同時に 信頼からくる安心感を覚える 歴史的遺産を大切に出来る限り生かす姿勢 それに現代的なセンスを加えていく いい部分は残しながらのモダンな進化 ただ単に過去を再現するだけではなく 過去を生かす  そこに「上手いな」と思わずにはいられない ラグジュアリーとは なんなのかを 考えさせられます ラグジュアリーとは豊かさ では 豊かさとは? 贅沢とは? いろいろ あって一言では言い表せないけれど 突き詰めると精神的豊かさに尽きる すべて壊して一から新しく そのような建物の方が多いと感じる なぜそうなるか? それの方が簡単だから もちろん でも  人に 「ここは残したい」 「ここは受け継ぎたい」と思わせるような価値やパワーを感じさせられたならば 壊す前に 一度は立ち止まらせることができるかもしれない 新しく作るときに 建物でも街でも服でも なんでも 次にバトンを受け取る次世代が自然と 「素敵だから受け継ぎたい」と思うものを作ること そういう思いを抱かせることこそが 精神的豊かさの継承だと思う それが歴史となるし  今でいうサスティナブルな考え そんな事を考えた 滞在でした Hôtel de Crillon  レセプションから通路 Barやlounge  部屋に至るまで 広々とした空間というよりは こじんまりとしていて でも細部まで主張しない洗練が行き届いていて 心地よかった 小さな空間で 区切られたスタイルが好きです そして 都会のホテルはよっぽどの 素晴らしい景色を望めるという場合を除き 中庭ビューがいい 景色を中庭にすると 滞在中の世界観が保たれる 気が散らなくて「おこもり」するには最適 今回はそうはいかずでしたが 次回はぜひ 丸一日 おこもりしてみたい

Sense of Wonder

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梅雨の時期ですね いかがお過ごしですか? 東京は今日もしとしと雨が降り続けています こんな梅雨の最中 週末 友人家族とキャンプ(正確にいうとグランピングというもの)に! そう。雨の中 キャンプを決行! テントや道具などは 施設が準備してくれる グランピング形式のキャンプでしたが 山に囲まれた地で すぐ目の前には 川が流れていて  自然の中での滞在を満喫できました! 別のグランピング施設は何度か行きましたが 綺麗に整っている分 自然までも人工的に整えられていることが多くて、、 子供が小さな時はそれはそれで安全で快適でしたが 4歳5歳と少し大きくなってきたので 少しずつワイルドさを足していきたいところ 私の中でキャンプにおいての贅沢って整って安全なことではない  自然の中にどこまで身をおけるか そこ!ってことを 1ステップ1ステップ 大人も勉強しながら教えていきたい 夕方まではずっと雨 雨なんて関係なく テント内で 子供は大はしゃぎ エアーベッドでジャンプしたり  おやつ交換で盛り上がったり ジェンガで遊んだり 大人はというと シャンパンで乾杯し おしゃべりに興じるのみ! そして夜  夕食のBBQの時間には完全に 雨が止んだ!やったー‼︎ そして 夕食後は花火をし 夜が更けて  空は綺麗な星空 ふと 川辺に視線を移すと キラっキラ、、 あれ⁇ 何か光ってる‼︎ 、、、ホタルーー!! まさかホタルが出現してくれるとは思わなかったので 一同 感動 子どもたちは初ホタル わたしも多分小学生ぶり! 飽きることなく その光を みんなで見つめました 辺りは真っ暗で 空の星と ホタルの光だけ それがとても幻想的で 暗闇をすーっ すーっと ほのかな光を滲ませて 飛ぶホタルは まるで流れ星が地上に降りてきたかのような光景 自然からのステキな贈り物 子どもたちが寝静まった夜 川辺にロッキングチェアを出し 焚き火をつけて 星と蛍を見ながらの 大人たちだけの夜更かし 都会にいるのとは違う