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Showing posts from November, 2016

学ぶは真似ぶ

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字の練習 字は毎日なにかしら書くものだから 無意識にもいつも自分の上達具合と向き合うことになります 練習したら練習した分だけ サボったらサボった分だけ きっちりその通りになりますね^^; 一番練習になるのは定期的に実践の機会を自分に与え強引に「圧」をかけちゃうこと 毎日何枚って決めて練習するより いついつまでにお礼状を一通 の方が私には効果絶大です そして 字を上達したいと思ったら まずとにかく理想形を忠実に真似ることが近道だと書の先生から教わりました 学ぶという言葉は「真似ぶ」からきているようです 真似て真似て学ぶことで まずはきちんと型を習得する そこにきてはじめてそこから自分の字がはじまる はじめは借り物の字のよう でぎこちないかもしれないけど 書き続けていくうちに 自分だけの 流れ、筆圧、抑揚.... たくさんのその人だけの 細かな要素が重なって 「癖」になる その癖がオリジナルになり 新しいひとつの形になる 文字のような決まった型があるようなものは特にそうだと思います だから 「理想の字」があるのとないのとでは大違い 綺麗な字はたくさん見てきたし そこからはみ出るような個性的な字も素敵 だけど私にとって ここを目指したい!という字には中々出会えずにいました 漠然と字を練習するより 理想形を思い描いて練習する方がずっと張り合いがある そんな時に届いた一枚のポストカード! そこにさらさらと書かれていた字は 探し求めていたまさに、理想の字!! そんな字の持ち主が 素敵な女性だった時の喜び...! あぁこうしてまた憧れる。 お手紙BOXではなく 好きなポートレートを飾るように いつも目につく場所に置いています (お姉さんにはやめなはれ、と言われました、笑) さらさらとした筆文字を見ると 清少納言を思い出す 私にとって歴史上の人物というよりは 往年の女優みたいな位置づけで 華やいだ気持ちで好きなひと 文机に向かう姿を 墨の匂いが漂う部屋や 小さな文机に上質な巻き紙が乗る様子を

美しいもの

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美しいもの その事について真剣に考える機会がありました 惚れ惚れするほど素敵なバッグだったり 舌を蕩けさせるほどの素晴らしいワインや インスピレーションをくれるアート 世界に数台しか生産されていないような車... そんなものの数々は 職人さんやアーティスト、 誰かが思いを形にして 丁寧に作っているもの 好きなことを突き詰めて出来上がった結晶 それらは当然大量生産ができないもので希少 高価にもなるわけで その理由は物のやりとりが 「お金」で成り立っている世の中だから 当然の話なんだけど... そのもの自体をそのまんま見る前に 美しいと感じるまえに その価格の方に気を取られて 素晴らしいものを見ても そのものの機能としては 他にいくらでも安く代替えがきくものがあったり 一見したところで似たものが溢れかえっているから そういうものは 背景を知らない限り 無駄な贅沢品に映ったり 自分には関係のないものだと知ろうとする事自体を放棄したり 反対に 高価というだけで本当の姿が見えなくなり やみくもにいいと思い込んでしまったり... それがお金が怖さのひとつだな、と思います 真理を曇らせるという意味で... 資本主義社会に生きているからこそ 「お金」の先入観に染まらないよう いつも心の目を曇らせないようにいたい 本当の一流とは ピュアなもの 好きで好きで出来上がったもの 突き詰めて突き詰めて辿りついた形 伝えたい気持ち 大切に守り続けて継承する技術 それが美しいメロディーを奏で心に響く そういうものを持ちたいと願うことは 単純に 好き!とか美しい!と思う気持ちは大前提で その物作りを応援したいという意味 そのものから力をもらいたいという意味 後世に残すために自分が橋渡しの役割をするという意味 いろんな意味をもつ そう考えてものを選ぶようになると ちょっと.... いやかなり買い物しずらくなってしまうけど 自分の出来る範囲で 手に入れられる範囲で 出来るだけそういう美しいものを選びたいなと思いま