サステナブルとファッション

昨日は流行について書きましたが
今日はそれとは一見相反するような
サステナブルとファッションについて。


サステナブル=持続可能性。


かんたんに言い換えると
ヒト、社会、地球環境、すべてに優しく配慮することで長くその状態を続けることができるようにすること。

似た言葉でエシカルというのもあってちょっとわかりにくいけど、
こちらは人として思いやりを持って正しいと思う行動を。という考え方の総称。



この考え方はファッションに限らず
ヒトと地球が共存していくために
必要不可欠な考え方。


私自身ここ数年、関心があることのひとつ。
その過程で自分を見つめてみると


物を大切に長く使う工夫をし
愛着が増すものがある一方で

心の賞味期限が過ぎて
「使える」けれど
「使わなくなる」ものがある矛盾を抱えてる。


矛盾というのは自分の不完全さを
思い知らされる最もたるもの....


ファッション雑誌のカバーにも
ここ5.6年「サステナブル」というキーワードがよく登場するようになりましたね


海外のセレブリティがレッドカーペットで
過去のブランドのアーカイブドレスを
アレンジして登場することも珍しくなくなった。


ただ、世界的には進んでいるとはいえ
日本ではまだ「サステナブル」自体が
ひとつの「トレンド」の段階だとも思う。


このようなムーブメントが
飽和状態になったとき必ず起きること。


本質から離れてその流れに乗るように

ファッションとしてのサステナブル。
ブランドイメージのためのサステナブル。

そういうものが溢れかえる。  


エコやエシカル、サステナブルというワードは
それを見るだけで
人間の「役に立ちたい」という貢献欲を刺激する。


利益至上主義の企業は
その心理を利用し、
新しい価値観に慣れていない消費者を
上手に誘う。 

(グリーンウォッシングがそう。環境配慮をしているように装い、ごまかすこと。
上辺だけのエコを謳ってみたり、そう思わせるようなラベルを貼るだけのPRをしたりする。)



サステナブルを掲げる
ブランドも「今シーズンのトレンド」を
毎シーズン打ち出している。


どんどん作られ、
流行として消化され
廃れ、破棄される。


モノとして全く同じ運命を辿っている現実がある。


ただその中でも真摯に取り組んでいるブランドは
 

・破棄された時に環境に負担が少ない素材を使っている

・動物の殺傷処分がない


・作り手に配慮した環境が整えられている。


など、取り巻く環境に配慮がなされてるというのは大きな違い。
 

私たち消費者が今後さらに増え続ける
「サステナブルブランド」と付き合っていくにはその本質をきちんと見抜いていくことが
必要になってくる。


そうすることで
欺瞞的なブランドは生き残れなくなり
真面目に取り組んでいるブランドが
きちんと残っていくことにつながる。

(エシカル度合を図り、認定されたブランドしか載らないアプリ「Good on you」というものもあります。一つの目安に)


そして一言でサステナブルといっても様々だからそれが、
自分にとって何を意味するのか?をよく考えて
意見を持っていたい。


自分にとって最も重要なのは、
フェアトレードなのか?
気候変動への取り組みなのか?
動物愛護への取り組み?といったように。


そこに一本筋を通すと
選びやすくもなる。


そして買うだけではなく
買った後にも責任をもつ。というのが
全体を通しての考え方。



そして、それ以前に個人が今すぐできる
シンプルでいて最大の
サステナブルな取り組みは?と考えると


今持っているものを大切に使い切るということ。


私は革製品のバッグも財布も持っている。
それらは殺傷処分された上で作られたものだから
ダメ。といって、
今あるものを
もう、いらない。でいいのだろうか。


今の段階でのわたしの考え方は
持っているもの、買ったものは
命としてきちんと使いきろう。というもの。



それらを手放す時期が
いつかくるだろうとも思っている。


持ち物は自分の思想の現れでもあるから、
価値観が移りゆくにつれて
自然に入れ代わるものだと思う。


何かを買うということは
お金で買っているというよりも
そのお金を得るために使った「時間」
で買っているということも意識していたい。


改善すべきことを考えると
サステナブルとファッションとの
共存はまだ始まったばかり。


これからも学びを進め、軌道修正しながら
よりよい選択ができたらいいなと思います。


ファッションにサステナブルな考えを取り入れていく上で必要だと思うことをまとめると、


①サステナブルとは何か?という本質を理解し、自分にとって何を意味するか定義する。

② 出来る選択は何かと考える

③見極める目を養い、理解の速度に合わせて
無理なく自然に選択を変えていく


そんな感じが自分の理想。



最後に
サステナブルファッションにおいて
世界に影響を与えていると思う2人。



エマ・ワトソン 


メーガン妃ことサセックス公爵夫人

この2人の
サステナブルに対する考え方と
おしゃれの両立はとても参考になります。


 

Comments

Popular posts from this blog

ひさしぶり、お酒さん。

Boys wardrobe.

ママとダイヤモンド

fashion とMothersbag

cosmetic

マダムor奥さま考

″やきもち″について

ショートとボブの間で

Be yourself.

28mmの世界