回復する場所

東京は食べるお店に事欠かない
それも美味しくステキなお店
そんなお店にも種類がいろいろあり


五つ星の豪華な高級なフレンチから

紹介制のエクスクルーシブな銀座のお鮨屋さん

こじんまりとした隠れ家的なカウンタービストロ

わいわいがやがや 活気のあるトラットリア

居酒屋とおしゃれのいいところどりの立ち飲みスペインバル

下町の安くて美味しくボリューム満点の定食屋さん

全国から進出し 激戦区で凌ぎを削るように生き残る ラーメン屋さん



などなど、、
その他数えきれない
いいお店


雰囲気と味 価格設定 
そのどれもがピタッとあっているのが
私の考える
いいお店


そんなお店が
たくさんあるから
いつも新しいお店に〜
となりそうなものだけど
お店との
相性とか縁というものがあるらしく
そのお店に呼ばれているように
気がついたら 
なんども行っている
というお店も多い

そんなお店のひとつが
西麻布にある
フレンチレストラン


”L'Effervescence”


今回は友人たちとディナーに 


程よく重いドアをあけると
世界観に包まれるようなお店が好き
内と外の世界をくっきり分けるようなドアの重みは気分が盛り上がります


黒 灰 クロスの白 
間接照明に照らされた木が
控えめな金色に光る

シックで重厚な色彩の中に
木の金がモダンな軽やかさを添えている

店内を落ち着いた雰囲気にしているのは
深い黒
その黒は左官職人でありアーティストの
久住直生さんによる
黒漆喰
ヨーロッパ的なシックと
日本的な洗練や粋は
通ずる要素が多いと感じさせてくれる作品

漆喰の黒は
冷たくない 
あたたかい黒 


付かず離れずの
程よく気さくな接客に
創造性豊かな一皿 一皿

子供時代を懐かしみ
童心に帰れるような
洗練された小さなサプライズが
合間合間に散りばめられて盛り上がる
その人の
大人の中の子どもの顔が
垣間見れるときって
なんだかいいもの見ちゃったって気持ちになります


母になった今は
ランチもしくはモーニングで
友人たちと会うことが増えましたが
本当は断然ディナーがすき
心の緩む幅が大きい
夜の効用っていろいろある
よくも悪くも 笑


この夜知ったこと
レストランの語源は
フランス語で

”restaurer"

回復させる”

からくるのだとか


回復する場所

美味しい食事と会話で
きた時より元気になって
お店を後にする


店名の

レフェルべソンス

とは

活気のある溢れ出す泡
という意味だそうです

いいお店の条件はたくさんあるけれど
”回復する場所”
はその中からも
限られるかも

これからいいお店の条件に加えてみよう


話に夢中になり
気がつけば
周りのテーブルはすでに誰もいなく
最後のゲスト
お店の方には迷惑なことしれないけれど
最後のお客さんで見送られるのって
今日のレストラン劇場の
ラストシーンを飾れたみたいで
密かにちょっと嬉しい 




相変わらず
美味しく 素敵で
心も体も回復する場所 でした











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