Feb 16, 2018

書とリズム



ぽつり ぽつり と 細く長く続けている文字のお稽古
縦書きで字を書くのが好きになりました
特にお稽古当日の夜は 足取り改め指取りも軽く
すらすらすら〜とどんどん書きたくなる
こんな時こそはと誰かに手紙を書きたいけれど
そういう時ほど 相手を思いつかなかったりして...
でも書きたいからひたすらにお手本を見て
何も考えずに綺麗だな〜と思う文を見よう見まねで書き綴る
お気に入りは 高野切第3種
流れるようなひらがなを見ながら出来るだけ近づけようと書いているとそのうちリズムがつくようになってくる気がして
楽譜を見ながら指でピアノの鍵盤をなぞるように
字の御手本を見ながら指が正確な形を探すように進む
その感覚に音の強弱やスタッカート
演奏表現を思い出したりして
大人になってピアノを習い始め(なかなか時間が取れませんがこれも細くとも長く続けたい趣味)
この 演奏表現というものが綺麗だなぁと弾けもしないむずかしい楽譜を見ては
よく想像しています

ピアチェーレ(自由な表現で)アダージョ(落ち着いてゆっくり)アニマート(生き生きと)グラツィア(優雅に)モレンド(だんだん弱く消えるように)etc...


書のお手本にも注意書きのようにこんな風に演奏表現のようなものを書き込んで自分仕様の練習帖を作ってみると楽しいかも

延々続きそうな夜更けの書き散らしにはシャンパンをお供に
清少納言の時代にもしもシャンパンがあったなら
彼女 きっと好物だったであろうと 考えながらついつい進み
...だんだん筆先が揺らついてきます それもまたいとおかしと彼女は言ってくれるかな

使ってもうすぐ四年になる万年筆
最初の方は綺麗なインクの色がたくさんあるのが楽しくて
藍色から始まりボルドーやライラック パープルなど気分で変えていたけれど
日記帳までも縦書きで書くようになってから 自然と黒のインクばかりに
やっぱり縦書きの日本語は墨の黒がいちばんしっくり
墨の香りがないのが残念だなと思っていたら
墨の香り付きのインクなんてものもあることを知り
そのインクを作ろうと思った人の気持ちがわかり ちょっとうれしくなりました





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