春高楼の花の宴

晴れの週末、
お昼過ぎからお花見の会へ


小田原文化財団 江之浦測光所



アーティストの杉本博司さんが
海を、自然を、天空を展望するために
作られた場所

杉本博司作品の総まとめのような特別な場所

久しぶりに訪れました

集合時間より少しはやめに着いたので
敷地内をゆっくり散歩




広大な庭には敷地いっぱいに咲く菜の花
そして桜
その奥に見えるのは海

菜の花と桜、海を同時に展望できたのは
人生ではじめてかもしれない







雨の音を聴くための
二畳の小さな茶室



雨聴天

なんてロマンティックなのだろうと
感動したのがこの花見台



階段を一番上まで登ると
桜に包まれることができる





途中からは杉本博司さんご本人に
施設のご案内をしていただく



世界的なアーティストだということを
一瞬忘れてしまうほど
いつも気さくにフレンドリーに接してくださる


雨を聴く茶室、光の通る道、竹林、みかん畑、
能のガラス舞台に数々の骨董や
化石のコレクション

施設内のすべてが
杉本さんの世界観で作られた壮大なアート

こんな風に自分の頭で考える世界を
実際に景色として生み出せたらどれだけ楽しいのだろう

この江之浦測候所という場所は
構想の時、まず遺跡をつくりたいと思いつき
滅びたあとの美しさを想像しながら作られたようです




その後夕方から月が出るまでは
石舞台でのミニライブ

ソプラノオペラ歌手、
増田いずみさんの優しい歌声
トゥーランドットの美しさに心が震える



最後は杉本さんもご登場
荒城の月をデュエットで


写真、能の舞台演出、建築、書家、
さらにはオペラまで...
本当になんでもできる方なんだなぁ...!


ここ最近、というかこの一年は
外出する機会がグッと減りましたね
そして、そんな状況にも慣れてきたころ。
慣れてしまえば
そんな生活に快適さも見出せるようになってきた

だけど、こうして外で
本物の美に触れると
やはり外で刺激を受けることは
直接的なこころの養分になると思いました


同じ場所にずっといると
どうしても世界が狭くなってくる

水は滞留するとすぐ腐る
反対に振動を与え続けると腐らないらしい

からだも同じ
運動して血中に酸素をたくさん取り入れて
循環していないと、途端にあちこちが詰まる

こころだって同じ
同じ環境で同じことばかりししていると明らかに滞ってくるのを感じる

ただ、ひとつの事柄を、
自分の中で深く考え続けるのは大切だと思う





自分にとって
美や芸術、文化に触れるということは
こころに新鮮な風を吹き込んで
循環させていくということに近いのかもしれない



東洋のリビエラと呼ぶにふさわしい景色



東京から新幹線で30分ほど
そこからタクシーor公共交通機関で30分

半日旅行で訪れることのできる
大パノラマに浮かぶ小宇宙

普段は予約制で2時間毎の入れ替えなので
密になることもないかと思います




ここ最近の忙しさにやられ気味だった心を
すっかり整えてくれたこの日の出来事

わかりやすく元気に...!
ここ最近めっきり新しい服を買いたいと
思わなかったけど、そろそろ買いにいこうかな


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