意識の芽

「Monaco : Back to the Future" 」

モナコ公国の
過去から現在にかけての
変革と取り組みについての姿を描いた
ドキュメンタリー映画の上映会に

モナコといえば
風光明媚なロケーションに
F1にヨット 
世界中の富裕層が集まる地
などといった
華やかなシーンが
思い浮かびがちだったのですが

このドキュメンタリーは
モナコ公国が取り組んでいる
環境と経済テクノロジーの両立を叶える為の挑戦や海洋保護に代表される
社会貢献活動についての内容を伝える
モナコの本当の姿が見られたような作品でした



人の役に立つ為 地球環境を守るため
誠実に真摯に取り組んでいる方が
世界中にいることを
耳にし 目の当たりにするたび  
自分自身も
個人として どうありたいか
微々たる力ながらも
何ができて 
どのような考え方に賛同するのか
そういうことをごく最近ですが
考え始めました


自分のことで手一杯で
余裕がない時や(今も もちろん余裕があるとは言いがたいですが、、)
自信がないがゆえに
内にばかり
目や意識が向いていた頃は
社会貢献活動などという言葉の響きに
素晴らしいとは思っても 
どこか
大げさな言葉に感じ
大それた行為のような気もして
縁遠いというか
あまりピンとこなかったのが正直なところです


ですが
ここへきて
人生の中の
意識上の大きな変革期を知らせる風を感じる


振り返ると
そういう大きな変革期 
今までの人生では
2度あったかな


1度目は地元から上京した頃

アルバイトで貯めた少しのお金を持って
自立して生きていこうと
退路を絶ったとき
今思えばなんて無謀 
知り合いもゼロだったけど
不思議と不安はなかった...
そういうタイミングだったんだ
あのタイミングを見過ごしていたら
今頃また全然違う場所にいたのだな と思います



2度目は家族をもってから


人生のパートナーである夫に
出会えたこと
彼を通して見る視点という
もう一つの目をもたらしてくれた
共に生きていく中で
自然とヒントを散りばめてくれる
長所や短所 コンプレックス含め
自分のことがより知れたと思う
そして出産
自分の大部分を捧げるということを知りました
今も日々葛藤し未熟さと対面すると同時に
常に大きな愛も感じられるようになった



この「自然な流れ」というのが大切


自分に何かが足りないと感じるとき

焦って 
こう「あるべき」
こう「しなきゃ」
こう「みられたい」 

など
そういう動機で何かをしたりしようとする時は
うまくいかないことが多かった

こうある「べき」は無理を強いるし
こう「しなきゃ」は義務感が強い
こう「みられたい」は他に自己肯定をゆだねている


心から
こういう自分で「ありたい」
こういうことを「したい」
こういう風に物事を「みたい」

と思えて行動できたとき
スッと流れが良くなることが実感として信じられる



日々の暮らしの中で
直感で知りたいという心を信じて
一見バラバラに見えるようなことでも
吸収していくことで
それが自然と水や養分のように
なっていっているといいなと思います

それが繋がりある日 突然 新芽が出るようにタイミングが訪れることがあるから

その時に
「あぁ 今まで何の脈略もなくあちこちに興味を持っていたことがここで大きな一つの意識になって芽を出すのね」

とまとまり腑に落ちる

でも芽ってそれからも育てなきゃもったいないんですよね
 残念ながら新芽のままではずっといられない
そのまま枯らしてしまうか それとも根気よく育てるか

木になり 花まで咲かせようと思えば継続すること

それが一番難しく 
挑戦しがいのあること

何かひとつ でもいい
何かひとつ がいいかもしれない



昨夜のドキュメンタリー映画の中で
耳にした
ある一人の男性の言葉が印象的です

正確な言葉は覚えてないのですが
確かこんな風なこと

「人生において
情熱を大切に
見失わないで進むには
子どもの頃の自分と
しっかり手を繋いでいることだよ」



子ども時代の自分か...
いつの日か
子ども時代のわたしの手は離してしまっていたかもしれない


「もう大丈夫 
ここからは大人の私ひとりでいいの
いってくるね」

と手を離した日が
きっと過去にあった


小さな私は今も
その手が再び繋がれることを
待ってくれているかもしれない


もう一度 見つけて
しっかり手を繋ぎ直して
歩いていきたい 

その手と手が繋がる部分は
多分無邪気さと冷静さのあいだ


上映後の真っ黒になった
スクリーンを見ながらそんなことを思いました


またまた熱く語ってしまいました‼︎



文章って内面の露呈 
嗜好の告白  ということ

これってこれって、、
結構 勇気がいる  笑


でも普段の会話の中ではつい茶化したりしてしまうので余分なものをはがした本当の思いを整理する時間は純粋に気持ちがいい

心地よく付き合える自分の確認のようなもの

文字に起こすことで
心の中にある思いが
しっかりとした輪郭をもつ
目で見ても 心の中にも くっきりと




ドキュメンタリー映画の監督
クリスチャン オベルドルフ監督
聡明さとチャーミングさ
素敵な女性でした
モナコ公国との共同制作のムービーは今回4本目だそうで
過去のムービーもぜひ見たいと思います


では また 書きますね‼︎
気持ちいい季節です

そんな中 お付き合いくださり ありがとうございます^ ^


Comments

  1. とても心を揺さぶられる文章だったので、思わずコメントさせていただきました。私(30代後半・男)は遅咲きながらサラリーマンを辞めて独立して仕事をはじめたばかりで、共感するものがありました。
    また、私はいま独身ですが、将来結婚を前提としたパートナーがいます。
    周りの友人から聞いた言葉で子供を授かる最も魅力的だと感じたことが、自分が忘れかけていた「子供」をその子が体現してくれる、ということでした。だからこそ共に生きていきたいと思える、と。
    同じような表現をされていたので少し身震いしました。
    自分をそっと後押ししてくれる言葉に響きました。

    いつも素敵な文をありがとうございます。引き続き、楽しみにしています。

    ReplyDelete

Post a Comment

Popular posts from this blog

ひさしぶり、お酒さん。

Boys wardrobe.

ママとダイヤモンド

CHANEL or DIORの女性像

ショートとボブの間で

マダムor奥さま考

育児しながらキレイでいたい問題

″やきもち″について

28mmの世界

クローゼットは少数精鋭派