Nov 14, 2016

学ぶは真似ぶ

字の練習

字は毎日なにかしら書くものだから
無意識にもいつも自分の上達具合と向き合うことになります

練習したら練習した分だけ
サボったらサボった分だけ
きっちりその通りになりますね^^;

一番練習になるのは定期的に実践の機会を自分に与え強引に「圧」をかけちゃうこと

毎日何枚って決めて練習するより
いついつまでにお礼状を一通
の方が私には効果絶大です

そして
字を上達したいと思ったら
まずとにかく理想形を忠実に真似ることが近道だと書の先生から教わりました

学ぶという言葉は「真似ぶ」からきているようです

真似て真似て学ぶことで
まずはきちんと型を習得する
そこにきてはじめてそこから自分の字がはじまる

はじめは借り物の字のようでぎこちないかもしれないけど
書き続けていくうちに
自分だけの
流れ、筆圧、抑揚....
たくさんのその人だけの
細かな要素が重なって
「癖」になる
その癖がオリジナルになり
新しいひとつの形になる

文字のような決まった型があるようなものは特にそうだと思います

だから
「理想の字」があるのとないのとでは大違い

綺麗な字はたくさん見てきたし
そこからはみ出るような個性的な字も素敵

だけど私にとって
ここを目指したい!という字には中々出会えずにいました

漠然と字を練習するより
理想形を思い描いて練習する方がずっと張り合いがある

そんな時に届いた一枚のポストカード!

そこにさらさらと書かれていた字は
探し求めていたまさに、理想の字!!


そんな字の持ち主が
素敵な女性だった時の喜び...!
あぁこうしてまた憧れる。

お手紙BOXではなく
好きなポートレートを飾るように
いつも目につく場所に置いています
(お姉さんにはやめなはれ、と言われました、笑)


さらさらとした筆文字を見ると
清少納言を思い出す
私にとって歴史上の人物というよりは
往年の女優みたいな位置づけで
華やいだ気持ちで好きなひと

文机に向かう姿を
墨の匂いが漂う部屋や
小さな文机に上質な巻き紙が乗る様子を
想像しながら墨をすり
字を練習する時間は
束の間の時間旅行でもある







個人的にとても好きな
「高野切 第3種」


ファッションもアートも音楽も文字も
好きだと思うものはどこか似ていて面白い

そういうものを探って見つけて
内に溜めていく作業は
自分の心の中に
セレクトショップを作り上げているみたい

こんな洋服を置いて
こんな音楽をかけて
本棚にはこういう本
壁にはこの絵をかけようかな
こんな香りでこんなインテリア
お客様へのお手紙はこんな文字で

一見バラバラに見えて
でもどこか共通点があるからまとまってみえる。というような
そんな世界観をひとつひとつ作り出すことはひとつひとつ自分を知ること、発掘すること

文字はファッションのように
身に纏うものではなく、
身につけるものだから、
より好きなものを身につけたい

真似て真似て学び
自分の味や癖というものが
いつか出てくることを楽しみに
のびのびと
字の練習、続けていきたいと思います

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